車の鍵のプラスチック部分が壊れたり、キーレスボタンが取れたり破れたりしていませんか。
長年使用していると、車の鍵も劣化します。鍵の持ち手部分のプラスチックは、紫外線や熱、水により劣化が進み、わずかな力加減で割れてしまうことも少なくありません。
今回は、車の鍵のプラスチック部分の割れの対処法と壊さないための対処法について紹介します。
昔の車の鍵にはプラスチックが無い!
1980年代までの車の鍵は全て金属製であることが多く、プラスチック部分がありませんでした。
ドアに鍵を差し込んでロック/アンロックを行い、集中ドアロックが装備されない車は、各ドアのロックをそれぞれ行う必要がありました。
キーレスエントリーの誕生により変化
車の鍵をドアの鍵穴に差し込まなくても、鍵の持ち手に付いているボタンを押すだけでロック/アンロックが可能なキーレスエントリーの誕生で鍵の形状に変化が出ます。
1985年に発売された「ホンダ アコード」兄弟車の「ビガー」の最上級グレードに日本初の赤外線式キーレスエントリーが採用されました。
鍵にチップやボタンが必要なことから、持ち手の部分にプラスチックが採用されることとなり、鍵の利便性とデザイン性の向上が図られました。
1990年代後半には、多くの車種にキーレスエントリーが採用されるようになり、25年以上経過した現在、当時のプラスチックが劣化して破損するケースが見受けられます。
鍵のプラスチックが割れた場合の対処法
鍵のプラスチックにひびが入った、一部が欠損している、ゴム製のボタンが破れたなどの場合は、見た目や操作性が悪くても使用することができます。
プラスチック部分が割れてキーレスのボタン操作ができなくなった場合は、鍵を交換するか、ネットショップか鍵屋さんでブランクキーを購入してプラスチックケースを取り換えが必要です。
プラスチック部分が割れて、中にある基盤も壊れた場合は、新しい鍵を発注しましょう。
プラスチック部分を交換する方法
手持ちの鍵と同じメーカー同じ車種用の新しいブランクキーを用意しましょう。その際に、ボタンの数や位置にも注意して同じものを用意することがポイントです。
キーレスキーの電池交換と同じ方法で、精密ドライバーを使用してビスを外します。
カバーを外すと、中の基盤、金属製の鍵の部分、イモビライザーチップがあればイモビライザーチップもそれぞれ移し替えることができる場合があります。
イモビライザーの登録など改めて行う必要もなく、ケースだけ新しくなります。
プラスチック部分の交換ができない場合
スペアキーなど持ち手の部分がプラスチックでもキーレス機能がない場合は、鍵を新しくする必要があります。
このタイプの鍵の車にはイモビライザーが装備されませんので、安価に合鍵の作成が可能です。プラスチック部分が壊れた鍵はスペアキーとして保管しておくと便利です。
中の基盤も破損した場合
キーレスキーのプラスチック部分のみならず、中の基盤も破損した場合、鍵屋さんに相談しましょう。スマートキーのケースの破損と基盤の破損も鍵屋さんに相談すると便利です。
純正キーにこだわらず、安価なブランクキーでよい場合、キーレスキーの登録やイモビライザーがある場合のイモビライザーの登録もすべてその場で完了します。
純正キーにこだわる場合や、予備の鍵があり、1~2週間かかっても良い場合には、ディーラーに合鍵を発注しましょう。
鍵のプラスチックを壊さないためには
鍵を落下させないことが大切です。劣化したプラスチックがアスファルトに落ちることで簡単に破損します。
また、落としてもクッションとなるようなキーケースに入れて使用すると良いでしょう。
自宅で保管する際には、直射日光に当たらない場所に保管するとともに、スマートキーの場合、微弱電波を狙った「リレーアタック」による盗難被害に遭わないためにも金属製の缶に入れて保管することをおすすめします。
まとめ
鍵のプラスチック部分は経年劣化により破損しやすくなります。
新しいプラスチックケースに鍵を移し替えることが可能です。
基盤の部分の破損や、イモビライザー付きのスマートキーの場合など、困ったときには鍵屋さんに相談しましょう。