半導体不足による新車納期遅延の影響で中古車価格が上昇しています。中古車の中でも1980年代から1990年代のスポーツタイプの車種が特に注目されています。
新車登録から30年以上経過する車も多く、各部品の劣化も気になり、鍵も例外ではありません。久々に乗ろうとしたら鍵が無かった、ドアに鍵をさし込んだら曲がってしまった、折れてしまった等のトラブルがあります。
今回は、概ね30年以上前の車で鍵を紛失してしまった場合や、破損されてしまった場合の対応について紹介します。
1970年代の古い車も…注目される車種とは?
少々前までは20万円以下の車両価格で販売されていた中古車も現在では高額になっている車種があります。大切に長く乗っているユーザーの車が、盗難被害に遭う可能性もあります。
人気が高くなり、中古車市場で価格が高騰している代表車種を紹介します。また、乗る人や乗る機会が多くなれば、鍵のトラブルも多くなります。
トヨタ
ソアラ(Z20系)、マークⅡ(クレスタ、チェイサー含むX80系)、スープラ(A70、A80のターボ車)、カローラレビン&スプリンタートレノ(AE86、AE92のGT系)
日産
スカイラインGT-R(R32~R34)、スカイライン(R32のRB20DET車)、ハコスカ&ケンメリのスカイライン(GT系は注意、GT-Rはシャッター鍵付き屋内保管推奨)、セドリック&グロリア及びローレルのL型エンジン搭載車
スバル、三菱
インプレッサWRX、ランサーエボリューションシリーズ
マツダ、ホンダ
RX7(FD)、シビックタイプR(EK9)、インテグラタイプR(DC2/DB8)
全て鍵を差し込んでの操作のため注意が必要
現在は、キーを持ったままドアノブなどに触れてドアロックが解錠可能なスマートキーが主流となっていますが、以前はキーを鍵穴に差し込んでドアロックを解錠し、鍵を回してエンジンを始動するタイプのみでした。
1990年代以降、上級車を中心にボタン操作でドアのロック&アンロックが可能な「キーレスエントリー」が普及し、鍵はエンジン始動時のみ必要になりました。
キーレスエントリーが日本で初搭載されたのは、1985年に発売されたホンダアコード&ビガーであり、最上級の2.0Siのみの装備です。
ドアのロック&アンロック、エンジンの始動をすべて鍵を差し込んで回して操作する旧車は、鍵山の減りや劣化、金属疲労等による劣化で、鍵が回りにくくなったり、鍵の破損に注意が必要です。
鍵が折れてしまった場合の対応
鍵穴に鍵を差し込んだ状態で、曲がってしまい抜けなくなったり、鍵が折れて抜け無くなったりした場合には、鍵のトラブルと扱う鍵業者に相談しましょう。
自分で解決しようとしても、技術が無い場合、シリンダーを破損させたり、他の部分にキズを付けてしまうリスクがあります。
鍵の回りが良くない場合、負荷をかけることで鍵の破損に繋がりやすくなりますので、回りが良くないと感じ始めたら、車の整備工場や鍵業者に相談することをおすすめします。
旧車の鍵を紛失してしまった場合
旧車の場合は、盗難防止のためのエンジンイモビライザーは装備されていませんので、キーナンバーから鍵の複製が可能です。
純正のスペアキーが残っている場合は、鍵本体にキーナンバーが刻印(新しい車はキープレート)されています。
スペアキーが複製された物だったり、スペアキーが1本も無い場合には、鍵のトラブルと扱う鍵業者に相談しましょう。
キーシリンダーや鍵山から複製することが可能です。複製に成功したら、イモビライザーのID登録など不要のため、そのまますぐに使用可能です。
スペアキーは必ず作成しておき、1本も無い状態にならないよう注意しましょう。
年式が古くなると、ディーラーで純正部品が購入できなくなる場合が多くなります。
まとめ
旧車の場合は、イモビライザーが無いため、鍵の複製のみでOK。スペアキーは常に用意しておきましょう。
旧車は、鍵を回して全て操作するため、金属劣化は避けられません。鍵の破損や紛失時には、鍵のトラブルを扱う鍵業者に相談しましょう