車のバッテリー寿命は突然訪れます。昨日まで動いていたのに…エンジンがかからないと困ってしまう方がほとんどではないでしょうか。
突然のバッテリー上がりに困らないために、バッテリーは定期的な点検と早めの交換がおすすめであり、自分の車のバッテリーの種類を知っておくと便利です。
今回は、バッテリーの種類や見方について、ハイブリッド車を除く従来のエンジン車のバッテリーついて紹介します。
バッテリーの寿命は短くなっている
アイドリングストップやエアコンONのままのエンジン停止、カーナビの普及、電動スライドドア、シートヒーター、パワーシートなどバッテリーに大きな負担がかかっています。
自動車用バッテリーの性能は高まっていますが、アイドリングストップの多用など、車の使用状況によっては、バッテリーが2年未満の場合もあります。
定期的な点検でバッテリーをチェックし、エンジンがかからなくなる前に交換しましょう。
バッテリーの型式を確認しよう
エンジンルームでバッテリーを確認し、数字とアルファベットで記載されている型番を見てみましょう。
例えば、55B24 L の場合
55…バッテリーの性能ランク 38~42なら主に軽自動車用
B…バッテリーの短側面の幅と高さ Bなら幅129mm、高さ203mm
24…バッテリーの長側面の長さ 24ならそのまま24cm
L…バッテリーのプラス短側面から見て+端子が左ならLで右ならR
まったく同じ型番のバッテリーを購入することで、ぴったり取り付けることが可能です。
車によっては、バッテリーが樹脂カバーで覆われている場合があります。
簡単にカバーは外せることが多いのですが、自信がない場合は、取扱説明書で確認すると良いでしょう。
通常車・充電制御車用バッテリー
充電制御車は、充電量に余裕があるときには、燃料消費を抑えるため、エンジンで発電しません。通常車は、常に発電し続けます。
現在、販売されている車や中古車市場で販売されている車のほとんどは充電制御車であると考えてもよいでしょう。アイドリングストップ機能の有無は関係ありません。
充電制御車は、充放電を繰り返すことから、クイックチャージに優れた性能が求められます。
概ね17年以内に新型車となったモデルで、排ガス記号が3桁「CBA」「DBA」などの車種は充電制御車である可能性が高く、バッテリーマイナスターミナル付近に電流センサーが付いていれば充電制御車です。排ガス記号がCBAでも電流センサーが付いていないこともありますので、その場合は充電制御車ではありません。
排ガス記号は、車検証の型式で確認してみましょう。
「E」「GF」などの型式の場合は、充電制御はありません。
アイドリングストップ車用バッテリー
より高い耐久性や充電性能が求められるアイドリングストップ車用バッテリーは、通常車と違う規格・型式表示です。
充放電が激しいため、製品保証も短く2年又は4万kmで、さらに短い製品もあります。近距離や渋滞多発の道路では、アイドリングストップをオフにして使用することをおすすめします。
近年では、アイドリングストップによるバッテリーの交換を早めるのは環境に悪影響を与え、アイドリングストップのコストも考慮し、アイドリングストップが装備されない車も増えています。
通常車用のバッテリーを装着しても動きますが、すぐにバッテリーがダメになり、保証対象外です。
型式例
Q-85R
Q…バッテリーの外形寸法 Qは通常車ならD23
85…バッテリーの性能ランク 通常車と共通
R…バッテリーのプラス短側面から見て+端子が右ならR 左は表記なし
アイドリングストップ車のバッテリーは容量が大きく、購入の際には高額になります。
バッテリーは充電制御車用がほとんどのため安心
バッテリー購入時には、充電制御車用、アイドリングストップ車用を確認して購入することが大切です。
2023年3月時点では、多くバッテリーは充電制御車に対応しています。
相場よりも激安なバッテリーには注意が必要で、有名なメーカーであり相応の相場であれば失敗しません。
お店で購入する場合には、店員に確認して購入を決めると安心です。
充電制御車ではない車に、充電制御車対応バッテリーを取り付けても問題ありません。
まとめ
充電制御車(通常車含む)とアイドリングストップ車のバッテリーは性質が異なり、自分の車に合ったバッテリー選びが大切です。
アイドリングストップ車のバッテリー寿命・保証は短いため車検の都度交換が必要な場合もあります。
バッテリーの型番でサイズや取付位置がわかります。サイズが異なると取付できなることがあります。