現在新築の住宅やマンションでは必ずと言っていいほど2ロックが採用されています。
しかし、現在1つしか鍵が付いていなく、防犯性を高めるため、鍵を追加して2重ロックにしたい、また他の方法で防犯性を高めたいため、様々な工夫を施す方もいます。
今回は、防犯性を高めるための鍵や補助錠の取付けについておすすめの方法を紹介します。
古い鍵は防犯対策が必要
鍵の防犯対策は日々進化していますので、古い鍵は防犯性が低下しています。
鍵の外側にギザギザのあるディスクシリンダーキーやピンシリンダーキーは、比較的シンプルな構造のため、ピッキングに弱い傾向にあります。
現在販売されている新しい鍵、MIWAのU9シリンダー(ロータリーシリンダー)など新しい鍵は対ピッキング性能に優れていますので、一概に危険とは言い切れません。
古い鍵が危険であり、築年数が10年を超えており、鍵を交換していない場合は、防犯対策が必要です。
鍵の劣化や破損があれば、そこから壊されて開けられてしまう可能性もあります。
空き巣狙いの多くは侵入までに5分以上かかるとあきらめる傾向にあり、10分以上なら9割以上の空き巣狙いがあきらめます。
現在の古い鍵を新しい防犯性の高い鍵に交換するか、補助錠をプラスすることで防犯性を高めることができます。
防犯性が高い鍵とは
防犯性が高い鍵はピッキングなど不正な手段での開錠が困難な鍵であり、鍵の表面に丸い穴が空いているディンプルキーが代表例です。
シリンダーのピン配列が複雑なため、ピッキングの防止に高い効果を発揮します。
現在の住宅の鍵の主流と言えるでしょう。
スマートロックで防犯性を高める方法
スマートフォンやICカードを使って施錠/開錠が可能なスマートロックも普及しています。
鍵を持ち運ばなくて良く、紛失や盗難のリスクがありません。また、鍵穴を無くすことでピッキングの被害を防ぐメリットがあります。
補助錠の種類
補助錠には大きく3つのタイプがあり、外付けタイプ、内付けタイプ、面付けタイプがあります。
外付けタイプ
ドアの外側に取付けるタイプで、防犯対策を行っていることが見た目でわかるため、空き巣狙いを断念させる効果が期待できます。
ドアについている鍵と同様、錠前と鍵穴が固定されているしっかりした鍵のタイプや、出かけるときにドアに挟んで設置する簡易タイプがあります。
簡易タイプの場合、扉に穴を開けずに設置可能なため、アパートなどの賃貸物件におすすめです。
簡易タイプで、室内側から開錠できない補助錠は、室内に家族がいる場合、室内に閉じ込めてしまいます。一人暮らし限定で使用すると良いでしょう。
内付けタイプ
ドアの内側に取付けるタイプで、在宅時の防犯対策として有効です。外出時には、鍵をかけることが困難なため、別の防犯対策が必要になります。
在宅中に体調不良で倒れた場合、緊急時に外から開けることができないので注意が必要です。
面付けタイプ
面付けタイプは、錠前と鍵穴がセットになっているタイプで、ドアを加工して取付ける必要があります。外からも内からも施錠/開錠が可能であり、本格的な2ロックで防犯性を高めることができます。
ドアに穴を開ける工事が必要なことから、賃貸物件に住んでいる場合は勝手に取付けることができません。大家さんや管理会社に相談しましょう。
ドア以外の侵入対策も重要
戸建て住宅や3階以下の集合住宅の場合、空き巣狙いは窓からの侵入を試みます。
窓ガラスの一部を小さく割り、そこからクレセント錠を回して侵入するケースです。
窓に補助錠を取付けることで侵入リスクを低下させます。
鍵付きの後付けクレセント錠や、ストッパータイプの補助錠があり、ストッパータイプの場合、テープで取付けるなど簡単に設置が可能です。
まとめ
防犯性を高めるためには、鍵を新しいディンプルキーに取り替えたり、補助錠の取付けは有効です。
補助錠は玄関錠の他、窓用もあり、窓からの侵入対策も忘れてはいけません。
補助錠の取付けにドアの加工が必要な場合、集合住宅では大家さんや管理会社に事前に相談しましょう。